TOEICは「Test Of English for International Communication」の略で、ビジネスに関係する英語力を測るためのテストとして使われています。
特に、近年はグローバル化によって就活や転職、留学時など色々な場面でスコアを見られることも多くなってきました。
しかしながら、TOEICは問題にクセがあったり、解き方にコツがあったりと初めての方は戸惑ってしまうことでしょう。
そこで、本記事では、そもそもTOEICってどんなテストなのか、初心者の方がまずやることなどを包括的にご紹介していくので、ぜひ勉強の参考にしてください。
本記事は初心者の方に向けて書いたものなので、TOEICの概要や基本的な内容を把握されている方は、苦手なパートや、伸ばしたいパートの記事をご覧ください。
この記事から分かること
○TOEICの概要
○TOEIC初心者がまずやるべきこと
○TOEIC初心者におすすめしたい教材
この記事はこんな人向けです。
この記事を読んでほしい人
○そもそもTOEICって何なのか知りたい方
○まず何から取り組めば良いか明確化したい方
○初心者におすすめの教材を知りたい方
TOEICスコアが伸びない、効率的な学習方法がわからないと悩んでいる方へ
TOEICはPart1からPart7まで幅広くカバーする必要があり、独学だと時間がかかる場合があります。
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そもそもTOEICってどんなテスト?
それではまず、そもそもTOEICがどんなテストなのかをみていきましょう。
概要をご存知の方は、飛ばしていただいて大丈夫です。
TOEICの概要
そもそもTOEICは日常生活やビジネスに関係する英語力をはかる試験です。
日本では、「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」が運営しています。
一般的に「TOEIC」と呼ばれているものは、「TOEIC® Listening & Reading Test」のことですが、実はTOEICには下記のように5つの種類があります。
測られている技能 | テスト時間 | 形式 | 料金 | |
---|---|---|---|---|
TOEIC® Listening & Reading Test | リスニング リーディング | リスニング:約45分間 リーディング:約75分間 | 10~990点(5点刻み) マークシート形式 | 7,810円(税込) |
TOEIC® Speaking & Writing Tests | スピーキング ライティング | スピーキング:約20分間 ライティング:約60分間 | 0~200点(10点刻み) パソコンとヘッドセットを使用 | 10,450円(税込) |
TOEIC® Speaking Test | スピーキング | スピーキング:約20分間 | 0~200点(10点刻み) パソコンとヘッドセットを使用 | 6,930円(税込) |
TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests | リスニング リーディング | リスニング:約25分間 リーディング:約35分間 | 30~100点(1点刻み) マークシート形式 *英語学習初級者から中級者向け | 7,810円(税込) |
TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests | スピーキング ライティング | スピーキング:約15分間 ライティング:約37分間 | 30~100点(1点刻み) パソコンとヘッドセットを使用 *英語学習初級者から中級者向け | 9,350円(税込) |
日本で就活や昇進に使われるのも、基本的には「TOEIC® Listening & Reading Test」です。
近年では、エントリーシートと同時に提出が必要になったり、大学院への進学に必要だったりするため、そのようなタイミングで受講する人が増えてきています。
グローバル化により、海外に進出する企業が増えた今、これからは現在よりもさらに重視されるようになるかもしれません。
これより先は、「TOEIC® Listening & Reading Test」について解説していきます。
TOEICの平均点は?
TOEICの平均点は、各回によって変わります。
2023年5月21日 午後の試験の平均点は、608.4点でした。
その他の試験の平均点を見て回ったところ、だいたい600点前後に収まることが多いようです。
TOEICの試験構成
先述したように、TOEICはリスニング(45分)とリーディング(75分)のセクションに分かれています。
リスニングは、下記の4つのPartに分かれています。
問題形式 | 問題数 | |
---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 6 |
Part2 | 応答問題 | 25 |
Part3 | 会話問題 | 39 |
Part4 | 説明文問題 | 30 |
リーディングは、下記の3つのPartに分かれています。
問題形式 | 問題数 | |
---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16 |
Part7 | 読解問題 | 54 |
まずはリスニングから始まり、リスニングが全て終わったら、リスニングのセクションに移る形になります。
TOEICのテスト日程
TOEICは、基本的に月に一度のペースで全国各地で行われています。
しかし、コロナの影響で、日程に変更があり、今までは1日に一度だった試験が、午前と午後に分けられ、抽選形式になりました。
抽選に外れてしまう可能性もあるので、昇進や就活にスコアが必要な方は、早めに受験しておくことをおすすめします。
最新の試験日程は、下記のようになっています。
試験日 | デジタル公式認定証発行予定 |
---|---|
2024年4月21日(日) | 2024年5月10日(金) |
2024年5月26日(日) | 2024年6月13日(木) |
2024年6月8日(土) | 2024年6月27日(木) |
2024年6月23日(日) | 2024年7月12日(金) |
2024年7月13日(土) | 2024年8月1日(木) |
2024年7月28日(日) | 2024年8月15日(木) |
2024年8月25日(日) | 2024年9月13日(金) |
2024年9月14日(土) | 2024年10月3日(木) |
2024年9月29日(日) | 2024年10月17日(木) |
初心者の方が最終的に目指すべきスコア
初心者の方が最終的に目指すべきスコアは、最終的にTOEICを取得して達成したい目標によります。
例えば、英語を強みにして就職したい場合は、700点以上を取得することが望ましいですし、外資系や英語を日常的に使う企業への就職や、留学などを考えている場合は800点以上が必要になる場合もあります。
就活でスコアとして履歴書に載せたいだけでしたら、平均点である600点台でも問題ありません。
TOEICを取得する前に、ご自身が何を達成したいのかを明確にしましょう。目標が明確になると、最終的に目指すべきスコアが自動的に決まります。
注意していただきたいのは、初心者の方がいきなりTOEICで高得点を目指そうとすると、なかなかスコアが上がらずに挫折してしまう可能性があることです。
そのため、まずは平均点付近の点数(約600点)を目指し、達成したら800点などを目指す形にすると良いと思います。
TOEICの学習には、モチベーションの維持も重要なので、モチベーションを失ってしまわないように、まずは現実的なスコアを目標にしましょう。
ちなみに、各スコア帯を取得している方の英語力は下記のように判断されます。
ぜひ、参考にしてみてください。
TOEIC500点台 | 簡単な英会話ができるレベルで、平均点よりも少し低いため、企業によっては履歴書に書けるレベルです。 |
TOEIC600点台 | 英語での意思疎通が完璧ではないにしてもできるようになるレベルです。平均か平均よりも少し上なので、このレベルから履歴書に書けるようになります。 |
TOEIC700点台 | 英語での業務も、まだ不自由な部分はあるものの、基本的には不自由なくこなせるレベルと言われています。700点からは、自信を持って履歴書に書けるようになります。 |
TOEIC800点台 | 英語をビジネスシーンで使って、細かいところまで聞き取れたり、要件に対して自分の意見をしっかりと述べることができるレベルです。外資系企業などでも、英語で足切りされる心配がほとんどありません。 |
TOEIC900点台 | 英語を使って、複雑な内容の的確な指摘や、相手の要求に対する理解ができるようになります。このレベルになると、英語を使った業務には全く支障はありません。 |
現在のTOEICスコアが300点台でこれからスコアを伸ばしていきたいと考えている方はスタディサプリのTOEICコースがおすすめです。
隙間時間を活用したTOEIC対策ができるため、特に忙しい方におすすめです。
下記で詳細を説明しているため、興味がある方はぜひご覧ください。
TOEIC初心者の方がまずやること
それでは、TOEIC初心者の方にまず実行していただきたい内容をご紹介していきます。
そもそも何のためにTOEICを受けるのかを明確化する
先ほどもお話ししましたが、まずは、目標とする点数を決めるためにも、何のためにTOEICを受講するのかを明確にしましょう。
就活や転職、留学など、理由がある場合は、それに沿ったスコアの目標を、もしも理由がない場合は、「現在のスコアから何点アップ」のような形で設定しましょう。
目標によって、勉強しなければならない内容や時間などは変わってきます。
目標を明確化することによって、なんとなく勉強するよりもモチベーションを維持しやすくなるので、おすすめです。
現状のスコアが300点の方がいきなり900点突破を目指すと挫折してしまう可能性が高いです。
そんな時は、600点など、一度中間目標を挟むようにしましょう。
TOEICの内容や傾向を把握する
次に、TOEICの試験内容や出題傾向を把握しましょう。
先ほど、試験構成についてご紹介しましたが、勉強を開始する前に、それぞれのPartで実際にどんな問題が出るのかを確認することが一番大切です。
英語の試験はTOEICだけでなく、IELTSやTOEFL、英検など様々な種類があります。
それぞれの試験で出題の傾向が異なっており、そこを把握した上で、最適な勉強をすることが、高得点取得のための近道になります。
極論ですが、TOEICのみに集中する場合は、リスニングとリーディングしか測られないので、話せるようになる必要はなく、単語のスペルを正確に覚える必要もありません。
しかし、リスニングとリーディングを合わせて2時間も問題を解き続ける必要があるため、集中力の維持方法なども身につける必要があります。
リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。
このような、TOEICならではの試験内容や出題傾向を把握して、必要なスキルやテクニックなどを身につけるようにしましょう。
本番形式のテキストで実力を知る
TOEICについての把握、現在の自分のレベルの確認に最適な方法は、「公式問題集」を解くことです。
一度時間を測りながら解いてみて、問題形式や試験形式を把握した上で、苦手なPartなどに取り組みましょう。
ここでは、問題を解くときのスピード感や自分の得意分野、苦手分野、現状のスコアの把握を目標にしましょう。
特に、75分間でリーディングの問題を全て解くことは難しいですし、初めてだと、リスニングも知らない単語が多くて、理解できないと思います。
しかし、そこで落ち込む必要はありません。
TOEICは解き方のコツを把握したり、各Partにあった勉強方法を試したりすることで、自然とスコアは上がってきます。
現在の実力を元に現実的な目標を立てる
本番形式のテキストでご自身の現在のスコアを把握できたら、そのスコアを元にして現実的な目標を立てましょう。
最終的な目標は、ご自身の達成したい内容(就活、転職など)によりますが、先述したように、300点の方がいきなり次のTOEIC試験で900点突破を目指すと挫折してしまう可能性が高いです。
中間目標を設けるなどして、段階的に目標点数を上げていきましょう。初心者の方は、まずは平均である600点付近を目指すようにしましょう。
自分にあった教材を選ぶ
初心者の方にとって、教材や勉強方法の選択は非常に重要です。
理由は、TOEICの参考書が目標スコア別に作られていることも多く、自分に合わない問題集を選んでしまうと、問題が難しすぎてモチベーションが下がってしまい、勉強を継続できない可能性があるからです。
そのため、初心者向けと書かれた教材や600点突破など、ご自身の現在のレベルに合った問題集を選択するようにしましょう。
本記事の後半には、僕がTOEIC300点だった時に使っていて効果があった教材をご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
試験日程から受験日を決める
受験日は、いつまでにTOEICスコアが必要になるのかを確認して逆算して立てましょう。
半年〜1年先など、あまりにも期日が先である場合は、気の緩みを避けるためにも、2〜3ヶ月先を目標とすることをおすすめします。
練習で上手く時間配分できていても、本番でついつい一つの問題にこだわって最後まで解き終わることができないことも多いため、期日に余裕がある場合は、複数回受験することを視野に入れるようにしましょう。
スケジュールを作成する
受験日が決まったら、そこから逆算し、どのPartにどれくらいの時間をかけられるのかを考慮に入れて、スケジュールを作成しましょう。
まず初めに、現在のご自身のスケジュールを娯楽に回している時間や仕事の時間などを含めて大まかに書き出すことで、学習に使えそうな時間の把握や、今まで何となくSNSなどをみて暇つぶししていた時間を勉強に回すこともできます。
長時間の電車やバス移動がスケジュールにある場合は、アプリを入れて机に向かわなくても学習を進められる体制を整えましょう。
それらを加味した後で、どのPartにどれくらい時間を回せそうかを考えましょう。
TOEIC初心者がスコアを上げるコツ
前章では、TOEIC初心者の方にまずやっていただきたいことをご紹介しました。
本章では、TOEIC初心者がスコアを上げるコツをご紹介していきます。
単語を優先的に覚える
TOEICでは単語力が必要となります。
TOEICの問題は、基本的に4択で出題されて、マークシートを塗りつぶす形式です。
そのため、文章を理解できなくても、単語がわかると問題が解ける場合があります。
出題される英単語は少し独特で、日常会話では使わない、ビジネス関係の語句が多く出題されるため、TOEICに特化した勉強が必要となります。
今回お話ししているのは、リスニングとリーディングのテストなので、実際に正しいスペルで書けるようになる必要はなく、1つの単語を時間をかけて着実に覚えるよりも、多くの単語に複数回触れる方がおすすめです。
また、特に寝る前に単語を覚えると、寝ている間に記憶に定着しやすいと言われているので、寝る前にしっかりと見直しをしましょう。
実際に僕も、寝る前に単語を見直したら、次の日に頭に入っていることが多かったので、寝る前に暗記系を行うようにしています。
TOEICの勉強には、「金のフレーズ」がおすすめです。
ここに掲載されている単語は基本的に出題されることが多いです。
実践形式の問題集を使う
実践形式の問題集は、テストの形式を把握するためだけでなく、試験前に仕上げの意味で解くことも重要です。
試験までに余裕がある場合は、リスニングとリーディングで分けて解いたり、Partごとに解くことも問題ありません。
しかし、テストの1週間前には、必ず一度時間を測りながら、全体を通して解くようにしましょう。
本番に備えて、本番と全く同じ形式で、高得点を取るコツや解くように気をつけてください。
隙間時間で学習を進める
試験対策中はできるだけ毎日英語に触れて、習慣化するようにしましょう。
特に、学校の課題や仕事などがあると、まとまった時間の確保が難しく、TOEICの学習が後回しになりがちです。
そのため、通勤中や会社・学校の休み時間、帰り道など、隙間時間を活用して英語を学習する必要があります。
ご自身のスケジュールを一度書き出して、空き時間を確認し、有効活用するようにしましょう。
オンライン英会話などを活用する
オンライン英会話と聞くと、スピーキングに特化しているイメージを持つ方も多いと思いますが、実は、「ワールドトーク」や「桐原オンラインアカデミー」のように、TOEICなどの資格への対策が可能なスクールも存在します。
参考書を使った学習や、個人で行う勉強は、低コストである反面、飽きやすかったり、解き方に困ったときに聞く相手を見つけられずに挫折してしまったりする可能性が高くなります。
そのため、オンライン英会話や、アプリを活用して、継続的に英語を学習する環境を作ることも、効率的に高得点を取得する上では重要です。
特に、「桐原オンラインアカデミー」は、2ヶ月で対策できる、TOEICの730点突破コースと、500〜600点突破コースがそれぞれ用意されており、レベルに合わせて選択できるので、おすすめです。
スタディサプリ(TOEIC)
スタディサプリ(TOEIC)は、TOEICに特化した対策ができるアプリです。
隙間時間を使ったTOEIC対策や、実践形式の問題も含まれているので、効率的に学習を継続することができます。
アプリは月額制で有料ですが、短期間で効率よくスコアを上げたい方、まとまった時間が取れずに隙間時間で着実に勉強を進めたい方にはおすすめです。
また、1週間の無料体験期間も設定されているので、実際に有料コースに移行する前に、ご自身の勉強スタイルと合っているかを確認することもできます。
ぜひ、試してみてください。
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ワールドトーク
日本人講師がメインのオンライン英会話で、TOEIC満点、国連英検特A級を取得している日本人講師も在籍しているので、TOEIC対策や英検対策も受講することができます。
無料で一度レッスンを体験できます。
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もっと詳しく知りたい方はワールドトークについてまとめた記事をご覧ください。
桐原オンラインアカデミー
Next Stage [ネクステージ]などの英語学習教材を出版している「桐原書店」と、日本人講師のオンライン英会話「ワールドトーク」が共同開発した、資格対策特化のオンライン英会話です。
日本人講師のもと、TOEICや英検の準備を2ヶ月のカリキュラムにのっとって、短期集中で進めることができます。
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もっと詳しく知りたい方は桐原オンラインアカデミーについてまとめた記事をご覧ください。
各Partの勉強方法
本章では、各Partの勉強方法をご紹介していきます。
詳細な内容を確認したい方は、それぞれ別記事に記載しているので、そちらを参照ください。
リスニングセクション
まずは、リスニングからです。
リスニングの対策には、できるだけ毎日音声を聞いて耳を鳴らす必要があります。
また、リスニングで高得点を取得するためには、先読みが欠かせません。
先読みは、Part1やPart2などのディレクション(問題の説明)が読み上げられている間に、Part3やPart4の問題の選択肢を確認する行為です。
Part2は、設問が読み上げられるまで、対応できませんが、Part1、Part3、Part4はそれぞれ先に問題を確認できるので、先読みのテクニックを身につけられるように、練習のうちから意識するようにしましょう。
また、TOEICは各問題の回答時間にあまり余裕がないため、わからない問題は、飛ばして解ける問題を確実に取るように注意してください。
それでは、リスニングの各Partの勉強方法や解き方のコツを簡単にご紹介していきます。
Part1
Part1は全部で6問あり、各問題で写真が一枚張られていて、ナレーターが読み上げた4つの選択肢から写真に合う文章を選択します。
Part1の問題を解けるようになるためには、「問題をたくさん解いて独特な形式に慣れる」ことや、よく引っ掛けで出題される「言い換え表現を覚える」ような勉強方法が重要になります。
Part1の問題を解くときのコツは、「写真から読まれそうな英文を予測する」ことや、「消去法で回答を選ぶ」ことなどです。
Part1の勉強方法や学習教材は「TOEICのpart1 写真問題の対策方法や解き方のコツをご紹介!」、Part1の解き方のコツは「TOEIC Part1におすすめの勉強方法4つや問題集3つをご紹介」でそれぞれご紹介しているので、Part1について知りたい方はぜひご覧ください。
Part2
個人的には、リスニングセクションの中で、Part2が一番スコアを伸ばしやすいと思っています。
Part2は全部で25問あります。ナレーターが課題となる英文を読み上げた後に選択肢を3つ読み上げるので、課題分に対して適切な返答を選びます。
Part2の問題を解けるようになるためには、「文頭に集中した状態で、参考書を解いて引っ掛け問題、形式に慣れる」ことや、リスニング全体を通して必要な「単語力を身につける」ことが重要になります。
Part2の問題を解くときのコツは、「最初の単語に集中する」ことや、「付加疑問文や否定疑問文など、疑問文の形が少し変わっても気にしない」ことなどです。
Part2の勉強方法や学習教材は「TOEICのPart2が聞き取れない?勉強法と問題集をご紹介」、Part2の解き方のコツは「TOEICのPart2は難しい?苦手な人に見てほしい6つのコツ」でそれぞれご紹介しているので、Part2について知りたい方はぜひご覧ください。
Part3&4
Part3とPart4は勉強方法や使えるコツが同じなので、まとめてご紹介します。
Part3は全部で39問あり、2人~3人の会話を聞いて、書いてある設問に回答していきます。
Part4は全部で30問あり、1人の人物の話を聞いて、書いてある設問に回答していきます。
Part3と4の問題を解けるようになるためには、「シャドーイングとディクテーション」や、「先読みの練習をする」ことが重要になります。
Part3と4の問題を解くときのコツは、「回答のペースを崩さない」ことや、「会話が行われているシーンを想像しながら聞く」ことなどです。
Part3と4の勉強方法や学習教材は「難しいTOEIC Part3と4におすすめの勉強法と問題集をご紹介」、Part3、4の解き方のコツは「TOEIC Part3とPart4が聞き取れない方へ7つのコツをご紹介」でそれぞれご紹介しているので、Part3とPart4について知りたい方はぜひご覧ください。
リーディングセクション
次に、リーディングです。
リーディングでは、英文を読むスピードを上げるために、「精読」を徹底する必要があります。
精読は、主にPart7の復習をする際に使うことができる勉強方法で、時間をかけて単語の意味や文章の意味、内容の把握を行う行為です。
また、特にPart5の単語問題は、覚えている単語を増やすことや、英文の構造を把握することで、着実にスコアを上げることができます。
リーディングでは、すぐに使えるコツはあまりなく、時間をかけて勉強することが重要です。
そのため、本サイトでは、効率的な勉強方法や、習得に時間がかかるものの、ハイスコアに繋げやすい、意識してほしいテクニック・コツをご紹介しています。
Part5
Part5は全部で30問あり、短い英文の空欄に当てはまる単語を選択肢から選びます。
Part5の問題を解けるようになるためには、「 語彙力を鍛える」ことや、「1つで複数の意味を持つ単語はセットで覚える」ことが重要になります。
Part5の問題を解くときのコツは、「空欄前後のみを読むか全文を読む必要があるかを判断する」ことや、「回答にかけて良い時間を決めて守る」ことなどです。
Part5の勉強方法や学習教材は「TOEICのPart5対策ならこの勉強法と問題集がおすすめ!」、Part5の解き方のコツは「TOEICのPart5の攻略法!語彙・品詞などが苦手な人へ解き方のコツをご紹介」でそれぞれご紹介しているので、Part5について知りたい方はぜひご覧ください。
Part6
Part6は全部で16問あり、長い英文の空欄に当てはまる単語を選択肢から選びます。
Part6の問題を解けるようになるためには、「 リスニングの時とは異なり紙の問題集を使う」ことや、「文法を見直す」ことが重要になります。
Part6の問題を解くときのコツは、「全文読む」ことや、「タイトルを確認する」ことなどです。
Part6の勉強方法や学習教材は「TOEICのpart6が苦手な方へ!勉強法と問題集をご紹介」、Part6の解き方のコツは「TOEIC Part6対策におすすめの解き方と3つのコツをご紹介」でそれぞれご紹介しているので、Part6について知りたい方はぜひご覧ください。
Part7
Part7は全部で54問あり、1つの文章を読んで問題に回答するシングルパッセージ、2つの文章を読んで問題に回答するダブルパッセージ、3つの文章を読んで問題に回答するトリプルパッセージから構成されています。
Part7の問題を解けるようになるためには、「 本番の時間配分を意識しながら演習する」ことや、「飛ばし読みをしない」ことが重要になります。
Part7の問題を解くときのコツは、「簡単な問題や短時間解ける問題を優先的に解く」ことや、「分からない問題は切り捨てて時間を調整する」ことなどです。
Part7の勉強方法や学習教材は「TOEIC Part7対策におすすめの勉強法と問題集をご紹介」、Part7の解き方のコツは「TOEIC Part7のよくある疑問点や対策のコツ5個をご紹介」、Part7の概要は「TOEIC Part7の時間配分の目安は?各問題形式の解き方もご紹介」でそれぞれご紹介しているので、Part7について知りたい方はぜひご覧ください。
初心者の方におすすめしたいTOEIC教材
各Partの勉強方法をご紹介したところで、初心者の方におすすめしたいTOEIC教材を5つご紹介していきます。
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト全パート完全攻略
参考書でカバーできる範囲
リスニング、リーディング
発売日
2018年3月7日
おすすめポイント
◆全体の構成が解説されている
◆本番に似た模試が付いている
◆各Partの攻略法が詳細に解説されている
本教材は初めてTOEICを受ける方に向けてTOEIC全体の構成や各Partの攻略方法が解説されています。
どちらかと言うと浅く広く、というイメージなので、まずは全体の雰囲気を掴みたい方や英語に苦手意識がある方におすすめです。
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TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
参考書でカバーできる範囲
単語
発売日
2017年1月6日
おすすめポイント
◆600点から990点までレベル別に全部で1000語以上が収録されている
◆単語はフレーズや短文で出てくるので覚えやすい
◆アプリにも対応している
本教材はTOEIC頻出単語に特化した単語集で、TOEICの学習者の中ではすごく人気の一冊となっています。
レベル別に600点、730点、860点、990点の4つに分けられて、合計1000語収録されていて、前置詞接続詞や多義語などを含めると合計1400語を超えます。
それぞれの単語が基本的に短いフレーズや文章で出てくるので、使い方も含めて理解することができます。
持ち運びしやすいサイズなので隙間時間の勉強にもおすすめです。
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TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
参考書でカバーできる範囲
単語
発売日
2018年2月20日
おすすめポイント
◆金のフレーズよりも基本的な単語が1000語収録されている
◆単語はフレーズや短文で出てくるので覚えやすい
◆アプリにも対応している
金のフレーズの単語が難しく感じる方はまずはこちらの銀のフレーズから始めることがおすすめです。
基礎の400語、頻出の300語、必須の200語、発展の100語とレベルが分かれています。
それぞれの単語は金のフレーズのようにフレーズや短文で出てくるので使い方も含めて理解できるため、記憶に残りやすいのでぜひ使ってみてください!
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公式TOEIC Listening & Reading 問題集
現時点での最新の公式問題集は11です。
参考書でカバーできる範囲
リスニング、リーディング
発売日
2023年10月17日
おすすめポイント
◆TOEICの公式が出している問題集で、本番と問題が近い
◆リスニングのナレーターが本番と同じ
◆新しい傾向に合わせた対策ができる
最初の力試しや、試験前の調整に、こちらの教材は欠かせません。
2回分の模試が収録されています。
この問題集はEST(Educational Testing Service)というTOEICの実施団体が本番と同じように作成したものなので、本番に一番近い問題集だと言えます。
このTOEICの公式問題集は定期的に更新されるので、最新のものから使っていくようにしましょう。
公式問題集1と公式問題集2はWebからリスニングの音声をダウンロードすることができないので、CDを使うしかないようです。
また、公式問題集3と公式問題集4ではリスニングの音声のみダウンロードが可能です。
音声ダウンロードはリスニングだけで充分と言う方はこちらも使ってみてください!
それに対して、公式問題集5以降はリーディングの文章も音声で聞くことができます。
リーディングの文章も音声が付いていると復習に役立ちますよね。
公式問題集は本番に近い問題が収録されているので力試しや本番直前に試験形式で実力を確認するのに効果的なので、ぜひ使ってみてください!
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特急系
特急シリーズ(Part1〜Part6: 初心者、中級者向け)
代表例
参考書でカバーできる範囲
Partごとに対策可能
発売日
各教材による
おすすめポイント
◆各Partに特化した形で対策できるので形式に慣れることができる
◆問題数が多い
◆解説が分かりやすい
各Partの対策でもご紹介している特急シリーズですが、各Partの問題形式に慣れるためだったり、苦手な部分を強化するために使うことができます。
全くTOEICを受けたことがない方やこれから本格的に対策を始める方は特急シリーズを一通り解いて問題の形式に慣れることをおすすめします。
私自身も、最初は特急シリーズを使って、Partごとの癖や解き方を勉強しました。
各Partで特におすすめの問題集や勉強法は以下から移動してご覧ください。
Part1の勉強法とおすすめ教材 / Part2の勉強法とおすすめ教材 / Part3・4の勉強法とおすすめ教材 / Part5の勉強法とおすすめ教材 / Part6の勉強法とおすすめ教材 / Part7の勉強法とおすすめ教材
TOEICに関するよくあるQ&A
最後に、よくある質問とその回答について、ご紹介していきます。
短期間でハイスコアを目指したいです。おすすめの勉強法はありますか?
短期間でハイスコアを目指す近道は、本サイトでご紹介している各Partのコツや学習方法を参考にしていただくことです。
学習の進め方としては、現在の自分のスコアの把握(公式問題集)→苦手なPartを個別で対策(特急シリーズ)という流れがおすすめです。
単語帳は隙間時間に学習できるように、持ち歩きましょう。
また、もしお金に余裕があれば、TOEICに特化した講座を提供している「桐原オンラインアカデミー」で2ヶ月のカリキュラムを達成することもおすすめです。
時間をどれくらい確保できるかによっても変わってくるため、焦りすぎないようにしつつ、隙間時間を使って学習を進めましょう。
独学でもハイスコアを狙えますか?
はい、可能です。
独学でハイスコアを目指す場合は、モチベーションをしっかりと維持しながら、正しい学習方法や、あなたのレベルに合った教材を使うことを心がけましょう。
また、わからない問題が出てきた時に気軽に聞ける友人を作ったり、アドバイスがもらえる人を、できる限り見つける方が独学で勉強を進める際には効率を上げやすいです。
TOEIC対策に英会話教室は意味がありますか?
資格特化の英会話教室では、直接点数に影響が出ますし、通常の英会話でも間接的に影響を与えます。
英語は使えば使うだけ伸びるので、英会話で英語を聞くことは、間接的にリスニング力を上げることにつながりますし、教材に書かれた英文を読むことで、リーディング力やスピードアップにつながります。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEIC初心者の方にまず試していただきたいことや、おすすめの教材などをご紹介しました。
英語学習は、習慣化するまでに時間がかかりますが、最終目標を設定した上で、毎日隙間時間を使って学習を進めることで、着実にスコアを伸ばすことができます。
間延びしてしまわないように、期間を決めてしっかりと対策を行いましょう。
また、TOEICの点数は偏差値として出されています。
周りの正解数と自分の正解数の比較でスコアは決まるので、難しい問題に時間をかけて簡単に解ける問題を逃してしまうことがとてももったいないです。
私は初めてのTOEICでは全部の問題を解こうとしていましたが、それではとても時間が間に合いませんでした。
後半は難しいという印象を持っている方もいるとは思いますが、Part7の後半にも簡単な問題は含まれています。
そこで、難しい問題は周りも解けていないものと割り切って捨ててしまうことが重要になってきます。
もし、Part5に時間がかかりすぎている方や、Part7のシングルパッセージで時間がかかってしまう方がいらっしゃるようであれば、難しくて時間がかかる問題は飛ばしてみてください。
きっと点数が上がるでしょう。
あと、残り1分でまだ空欄の問題がある場合はとりあえず埋めることを忘れないようにしましょう。