本記事をご覧いただいている皆さまはTOEICのPart2に対して難しい、苦手だ、と思っていらっしゃるのではないでしょうか?
自分の英語力が足りないからPart2で点数が取れていないと考えている方もいらっしゃると思いますが、こちらは間違いかもしれません。
TOEICの問題は全体的に癖があるので、形式に慣れたり、ちょっとした解き方のコツを使うだけで点数が上がることも多いです。
仕事で忙しくてなかなか時間がとれない方やもう試験直前で焦っている方もいると思いますが、短い時間で点数を上げるために必要なPart2内で出題される問題のパターン別の解き方やコツをまとめたので、ぜひ使ってみていただけると嬉しいです。
リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。
TOEIC Part2を攻略するための6つのコツ
◆最初の単語に集中する
◆問題と同じ単語が選択肢に出てきたら答えから外す
◆消去法を使う
◆解けなくても切り替える
◆ディレクションは聞かない
◆疑問文の形が少し変わっても気にしない(付加疑問文と否定疑問文)
この記事から分かること
◇Part2の問いかけの種類別の対策方法
◇Part2の対策のコツ6つ
この記事はこんな人向けです。
この記事を読んでほしい人
◇part2に苦手意識がある
◇問いかけ別の対策方法
◇part2の点数を短期間で上げるためのコツを知りたい
問題の解き方やコツの説明に入る前にまずはTOEIC Part2の概要などを説明します。
TOEICスコアが伸びない、効率的な学習方法がわからないと悩んでいる方へ
TOEICはPart1からPart7まで幅広くカバーする必要があり、独学だと時間がかかる場合があります。
お金はかかりますが、英会話スクールを使用して解き方のコツやアドバイスをもらいながら短期間でスコアを伸ばす方法も1つの選択肢です。まだTOEICを受験したことがない方やスケジュールを立てる時間がない方、その他にもお悩みがある場合は一度無料相談してみると良いと思います。
◆マイチューター(mytutor)
TOEICやTOEFL、IELTSから英検まで様々な資格に精通した講師陣が在籍するオンライン英会話スクールです。TOEIC講座は500点、650点、800点とコースが3つ用意されており、目標スコアに合わせて選択できます。コスパが高いのでぜひ料金もチェックしてみてください。
◆ワールドトーク
こちらもTOEIC対策ができるオンライン英会話スクールで、1番の特徴は主に日本人講師で構成されている点です。日本人講師だからこそ、効率的な点数のあげ方を日本人目線でお話ししていただけます。苦手なPartの徹底対策や、実際に高得点を取得している講師からのアドバイスによって着実にスコアを伸ばせます。
◆桐原オンラインアカデミー
Next Stage [ネクステージ]などの英語学習教材を出版している「桐原書店」と、上記でご紹介した「ワールドトーク」が共同開発した、資格対策特化型のオンライン英会話スクールです。日本人講師のもと、TOEICや英検の準備を専用のカリキュラムにのっとって短期集中で進められます。
不要な方は下記目次から「Part2が難しいと思ったら実践してほしいコツ」へ移動してください。
それでは、内容に入っていきます。
TOEICのPart2は難しい?
TOEICのPart2は年々難しくなってきているものの難易度自体はあまり高くなく、問題形式に慣れた上で高得点のコツを使うことに慣れれば満点を目指せます。
一度慣れてしまえば、得点源になるので、しっかりと対策をしましょう。
TOEICのPart2が難しくてなかなか正答率を上げることができない方は多いのではないでしょうか。
なんとなく苦手というイメージを持っていたり、難しいから対策を後回しにしている方もいると思いますし、実際に「リスニングの中で特にPart2が苦手」といった話を耳にすることも増えてきた気がします。
数年前まではとりあえず文頭に集中して疑問詞(Who Whatなど)を聞き取れれば問題なく8割ほどの点数を取ることができていましたが、最近では、問題のパターンが増えたことや、問題文に対する素直な回答が選択肢となっているものが少ない印象を受けました。
公式問題集1や公式問題集2を解いた方はご存知だと思いますが、それらと比較して最近の公式問題集8や9が難しくなってきていることを考えるとテクニックに加えて、文頭への全集中以外にも気を付ける必要がありそうですね。
難易度が少しずつ上がってきている背景としては引っ掛け問題が増えてきていることが挙げられます。
従来であれば、Do you ~?の問いかけに対する回答の選択肢として、YesかNoが入ってきていましたが、最近の問題ではYesかNoが含まれた選択肢がない場合があります。
そのため、問いかけの先頭に全集中して回答を決めるテクニックが通用しない問題も増えてきており、その他のコツとの組み合わせや、問題形式に慣れるためにある程度勉強が必要になってきます。
聞き取れなくて困っている人はこちらの記事で勉強法やおすすめの問題集をご紹介しています。
次章ではそんなTOEIC Part2の概要や問いかけのパターンについて解説してきます。
TOEIC part2の概要
問題形式と問題数
TOEICのPart2は応答問題と言われており、読み上げられた短い文章に対する回答を3つの選択肢から選んで回答します。
全部で25問ある上に、テンポよく進むので集中力が求められます。
※TOEICの他の問題は4択なので、選択肢が3つしかないPart2は慣れれば解きやすいです。
問題用紙には「Mark your answer on your answer sheet.」とだけ記載されており、問いかけも選択肢もどちらも記載されていないのが特徴になります。
問いかけに続いて読み上げられる3つの選択肢から問いかけへの返答として最も適切な選択肢を選ぶ必要があります。
問いかけにはいくつかのパターンがあるので、ご紹介していきます。
問いかけのパターンと対策
疑問詞で始まる疑問文
まず一つ目はみなさんご存知の疑問詞から始まる文章が問いかけとして使われるパターンです。
※When(いつ)、Where(どこ)、Who(誰)、What(何)、Why(なぜ)、Which(どちら)、How(どのように)などがこの問題にあたります。
この疑問詞で始まる問いかけに対して、YesやNoが入った選択肢は間違えになるので選択肢から外すように注意しましょう。
分かっていても焦ってしまうとついつい選んでしまうこともあると思うので、練習して慣れるようにしましょう。
上記のような疑問詞で始まる問いかけ問題を正解するために文頭の単語を聞き漏らさないようにしましょう。
全体を聞き取れなくても解答できるケースが多いので、落とさないように問題集などで練習しましょう。
Whoで聞かれている問題に対しては、人の名前が入っている場合が基本的に答えとなるように、疑問詞の先頭が分かれば問題が解きやすくなります。
「〇〇に聞いたら?」のような返答や「知らない」といった返答が解答になることもあるのでご注意ください。
それ以外の疑問文
YesかNoを尋ねる形
こちらの問題形式ではDo you ~?やCould you ~?などの問いかけがなされます。
数年前まではYesかNoが含まれた選択肢が正解であることが多かったのですが、最近はYesかNoが選択肢に含まれていないこともあります。
例えば、Did you go to the concert last night?(昨日はコンサートに行ったの?)という問いかけに対して、I was busy with work.(仕事が忙しかった。)という選択肢が解答になる場合があります。
こちらの問題では先頭だけに集中しても解答できないケースが増えてきているので、先頭と文中の動詞、形容詞に注意して聞くようにしましょう。
Could you~?やWould you~?などの問題に対する回答として、Yes or Noではなく、SureやOf courseなどが解答になる場合などもあるので、先頭+動詞、形容詞などに集中して、自然な会話になるように選択肢を選びましょう。
付加疑問文
付加疑問文は「You are going to move to Tokyo next week, aren’t you?」のように文末にフレーズがついているパターンです。
普通に平叙文っぽく文章が読まれて、最後の最後で疑問系に変わるので少し厄介な問題です。
しかし、一度形式に慣れて疑問文であることを認識できると、問題についての考え方はYesかNoを尋ねる形式の問いかけとほとんど同じです。
「~don’t you?」や「~isn’t it?」などが文末についても、「〜ですよね?」といった意味に変わるだけなので気にしなくて大丈夫です。
上記の例でいくと、
You are going to move to Tokyo next week, aren’t you?(来週東京に引っ越すんだよね?)
Are you going to move to Tokyo next week?(来週東京に引っ越すの?)
といったくらいの違いになるので、基本的に聞いている内容は同じになります。
否定疑問文
否定疑問文は「Isn’t it ~?」や「Aren’t you~?」のように文頭が否定系で始まる問いかけです。
付加疑問文の時に使った文を例に出すと、
「Aren’t you goint to move to Tokyo next week?」となります。
こちらも来週東京に引っ越さないの?といった意味になるので、聞いている内容は通常の疑問文と同じになります。
また、英語では「Aren’t you ~?」でも「Are you ~?」でも引っ越す場合はYes、引っ越さない場合はNoと解答するので特に意識せずに動詞や形容詞部分を聞き取るように気をつけましょう。
AorB形式の疑問文
AかBを選ぶような問いかけの問題も出題されます。
一番簡単な例で言うと、「Which do you like, sushi or yakiniku?(寿司と焼肉どっちが好きですか?)」みたいな問いかけ文です。
単純にAかBを答えている選択肢が正解となる場合もありますが、下記のような選択肢が回答となることも多いです。
■どっちもあり
I like both of them.
■どちらでも良い
Either is fine for me.
It doesn’t matter.
I don’t mind.
■まだ決まってない
I haven’t decided it yet.
■他の人に聞く
Ask john about it.
■別の選択肢を提案する
How about C?
AorBを選ぶ形式の疑問文はパターンを覚えると回答しやすいので問題集を解いてしっかりと対策しましょう。
YesかNoが含まれた選択肢は回答として不適切なので選ばないようにしましょう。
平叙文
平叙文とは疑問系などではない「I’m going to the movies tonight.(今夜は映画に行きます。)」などの捻りのない文章です。
このような問いかけに対する回答としては「That sounds good.(いいね。)」などの賛成のコメントや質問文などが正解の選択肢になりやすいです。
問題にもよりますが、何かを買おうとしている方に、まだ買うべきじゃないよ、といった形で反対する意見を出すこともあります。
対策が難しい部分でもあるので、後述するPart2を解くときのコツに加えて、リスニング力を向上させるようにしましょう。
ToeicPart2が聞き取れない方に向けて勉強方法とおすすめの教材をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
Part2が難しいと思ったら実践してほしいコツ
それではPart2が難しいと思っている方に向けて実践してみていただきたいコツをご紹介します。
TOEIC直前であまり勉強する時間がとれない場合や、忙しいので勉強の時間はとりたくないけど少しでも点数を上げたい方は実践してみてください。
最初の単語に集中する
最初の単語に集中するこちらは第2章の疑問詞で始まる疑問文のところでもご紹介しましたが、WhoやWhereなどの疑問詞が先頭に来ている場合はその疑問詞さえ把握できれば問題が解ける場合が多くあります。
選択肢の聞き取りがうまくいかなくても、場所に関して話しているのか、人の名前が出てきているのか、などさえ分かれば正解率を上げることができるのでおすすめです。
例えば
Q: Where is the party today?
と質問があった場合は“Where“の部分がしっかりと聞き取れるように集中します。
ここの文章の出だしである“Where“が聞き取れていれば質問文の後に読み上げられる選択肢の中から”どこ”かを読み上げている文章を選べば良いです(基本的には建物の名前や何階の部屋なのかなど)。
答えの選択肢が
A: In John’s house.
B: He hosts the party.
C: It’s Friday night.
の3つだった場合に、場所を示しているのは選択肢Aのみです。
デメリットとしては、実践しやすいものの、事前に問題集などを使って慣れる必要があることです。
そうは言っても、私が愛用している「特急シリーズ」の問題集を1巡〜2巡すればコツは掴めると思うのでぜひ試してみてください。
問題と同じ単語が選択肢に出てきたら答えから外す
このテクニックはTOEICを受ける前日の方でも実践できるのではないでしょうか?
私自身の経験や友人の話を聞くと、問いかけに出てきて、聞き取れた単語が選択肢に出てきた場合につい選んでしまう方が多いようです。
本記事をご覧になってくださっている方の中にも当てはまる方はいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、Part2の問いかけの文章に含まれていた単語を同じもの、または似た発音の単語が含まれた選択肢は不正解になりやすいです。
問いかけの中で聞こえた単語と同じ単語、似た単語が聞こえた場合は不正解である確率が高いので使ってみてください。
※注意点として、このテクニックは100%ではないため、できる限り自分で聞き取るようにして、聞き取れなかった場合は似た単語が出てきた選択肢を除外するようにしましょう。
消去法を使う
先ほど記載しましたが、Part2は問いかけに対して、少し捻った選択肢が用意されている場合があります。
この時に、消去法を使うことで、聞き取れなくても正解できることがあります。
「3つの中から1つの正解を選ぶ」→「3つの中から違う2つを外して残ったものを正解とする」ように考え方を変えるイメージです。
実際に解くときの方法としては、下記のようになります。
鉛筆を選択肢Aの上に置く
Aが不正解と思った場合はBに鉛筆を移動させる
があってそう、もしくは聞き取れなかった場合はそのままAの上に置いたままにする。
Bを聞いて不正解だと思った場合はCに鉛筆を移動させる
このとき、Aの上に鉛筆がある方はAとBでどちらが正解に近いかを選んでその選択肢に上に鉛筆を移動させる。
Bがあってそう、もしくは聞き取れなかった場合はBの上に置いたままにする。
Cを聞いて正解と思った、もしくは聞き取れなかったらCを塗る
この時Aの上に鉛筆がある方はAとCでどちらが間違ってそうかを判断して残った方を塗りつぶす。
この時Bの上に鉛筆がある方はBとCでどちらが間違ってそうかを判断して残った方を塗りつぶす。
注意点としては、全選択肢が聞き取れなかった場合はこのテクニックが使えないので、3つ中2つは聞き取ることが必要になります。
そのため、しっかりとリスニングの対策をしつつ、このテクニックも併用してみてください。
以下のような質問と選択肢だった場合には最初にAが消えてBとCで時間について話しているのはCなので正解はCになります。
Q: When was the last time to visit your hometown?
A: It’s on the third floor.
B: My hometown is in Osaka.
C: Last summer.
こちら個人的におすすめしたいアイテムですが、芯が太くて他の鉛筆やシャープペンシルと比べて早くマークシートを塗りつぶすことができます。
塗るのに時間がかかってしまう方はぜひ一度試してみてください。
解けなくても切り替える
意外と多いのが、前の問題を引きずってしまって、次の問題に影響が出てしまうパターンです。
私自身も経験しましたが、1問も落としたくないと思うとズルズルと遅れが出て次の問題やその次の問題まで解けなくなってしまうことってありますよね。
TOEICは難しい問題と簡単な問題が混ざっているので、難しい問題で悩んで簡単な問題を落とすと勿体無いです。
そのため、もし解けない問題があっても、「難しいから周りも解けてないでしょ!」くらいの意気込みで飛ばしてしまってください。
ディレクションは聞かない
こちらはリスニング全体に共通するものですが、問題の解き方を説明されている時は、「脳を休める」か「Part3とPart4の先読みをする」ように心がけましょう。
リスニングとリーディングを合わせて2時間にも及ぶ試験なので集中力のコントロールも重要です。
「気がついたらぼーっとしてしまった。」と言った状態が起きないように本番以外でも全体を通して問題を解き、その中で上手にペース配分できるように練習しましょう。
疑問文の形が少し変わっても気にしない(付加疑問文と否定疑問文)
こちらは先ほどの問題形式の部分でもご紹介しましたが、疑問文の形が変わっても聞かれている内容は同じなので、困惑せずに落ち着いて解くように気をつけましょう。
TOEIC Part2が聞き取れない方におすすめの問題集と勉強方法はこちらからご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、TOEICのPart2が難しくて苦手意識を持っている方に向けて、問いかけの種類ごとの解き方や、高得点を取るために使える6つのコツをご紹介しました。
試験直前で時間がない方にとっては使えないコツもありましたが、しっかりと問題集を解いて形式に慣れ、上記のコツを活用できるようになると短い期間で満点に近い点数が取れるようになると思います。
その他、こうした練習に効果的な教材やPart2のための勉強方法をまとめた記事もご用意しているのでぜひそちらもご覧ください。