TOEICのPart1は形式が独特であるため、なんとなく解きにくいと感じてしまうことってありますよね。
リスニング問題の中では、たった6問しかないため、あまり対策できていない方も多いと思います。
Part2やPart3、Part4を対策した方がスコアに大きな影響が出るのは事実ですが、Part1はコツを掴むだけで全問正解も狙えるため、実はコスパが良いのです。
そこで、本記事では、Part1への対策に手が回っていない方やこれから対策を進めようと考えている方に向けて、
・TOEICPart1の概要
・問題形式別の解き方のコツ
・TOEIC Part1を解くときに注意してほしい点
などをまとめてご紹介していきます。
本記事をご覧いただくことで、Part1を対策できるようになり、スコアアップも目指せるので、ぜひ最後までご覧ください。
TOEICスコアが伸びない、効率的な学習方法がわからないと悩んでいる方へ
TOEICはPart1からPart7まで幅広くカバーする必要があり、独学だと時間がかかる場合があります。
お金はかかりますが、英会話スクールを使用して解き方のコツやアドバイスをもらいながら短期間でスコアを伸ばす方法も1つの選択肢です。まだTOEICを受験したことがない方やスケジュールを立てる時間がない方、その他にもお悩みがある場合は一度無料相談してみると良いと思います。
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写真を見て回答するTOEICPart1の概要
まず、TOEICのPart1では問題冊子に写真が印刷されており、この写真に対して、4つの英文が読まれるため、その中から最も写真の状況を表現しているものを正解として選択します。
全部で6問しかありませんが、Part1と2で正当数を稼ぐことができると、難易度の高いPart3やPart4で問題を落としてしまっても、目標スコアを達成できる確率が上がるため、満点を取れるように対策しましょう。
各問題で以下のような写真が一枚ずつ貼られています。
出題パターンは大きく下記4つに分かれています。
・写真に一人写っている場合
・写真に二人写っている場合
・写真に三人(以上)写っている場合
・風景画像
写真に一人写っている場合
写真に人物が一人だけ掲載されている問題です。
例えば、下記のようなシチュエーションが考えられます。
・一人で掃除している
・一人でコピー機を使おうとしている
・一人で配線を確認している
写真に二人写っている場合
写真に人物が二人掲載されており、二人が向き合って座っていたり、何かの受け渡しをしていたり、、、といった形式になっています。
例として、下記のような状況が考えられます。
・会議室で向かい合って話をしている
・何か作業をしている
・書類の受け渡しを行なっている
写真に三人(以上)写っている場合
こちらは三人(以上)が掲載されているパターンです。
人が集団で何かをしている場合や、ちょうど三人でやり取りをしている場合がなどが考えられます。
例としては下記のようなものが考えられます。
・複数人でイベントに参加している
・複数人で会議をしている
・複数人で立ち話をしている
風景画像
カフェテリアや歩道、誰かの部屋など多岐にわたるのがこちらの風景問題です。
例えば、下記のようなシチュエーションが挙げられます。
・人がいない会議室
・カフェテリア
・特定の道路や噴水
[問題形式別] TOEIC Part1回答のポイント
ここからは、TOEIC Part1の解き方のポイントを問題形式別に確認していきましょう。
写真に一人写っている場合
まず、写真に一人しか写っていない場合の解き方ですが、人物の動作や性別などを先読みで把握しておきましょう。
特に、
・誰が
・どこで
・何をしているか
に注目しておくと比較的選択肢の英文が頭に入ってきやすいです。
たまに人物以外の背景に関する出題もされることもあるため、ついつい人物に目が行きがちですが、余裕がある場合は背景部分(本棚、人物がいる部屋など)も意識するようにしましょう。
写真に二人写っている場合
写真の人物が二人になった場合は、一人の時よりも注目すべきポイントが増えます。
写真に一人しか写ってなかった場合に気にしてほしい
・誰が
・どこで
・何をしているか
を両方の人物に対して行う必要があります。
「They are ~」など共通した行動に対して選択肢が出されることもあるので、そちらにも気を配る必要があります。
二人の共通点と相違点もしっかりと写真から把握しておきましょう。
こちらも確率は低いですが、背景部分に注目した選択肢が出されることもあるので、余裕があればそちらもチェックしましょう。
写真に三人(以上)写っている場合
写真に三人以上が写っている場合ですが、特に全体で共通している動作や特徴に注目することが重要です。
一人だけ状態や動作が異なる場合はそちらもチェックしておきましょう。
また、こちらも背景部分に注目した選択肢が出ることもあるので注意が必要です。
風景画像
最後に風景画像です。
こちらでは「物の位置関係」や「写真に何が載っているか」を意識して取り組みましょう。
写真のどこにも写っていない「家」や「自転車」などが選択肢としてもこれは間違いであることがわかります。
自分で勝手にストーリーを作り、写真にないものが入った選択肢を選ばないように注意しましょう。
・どこで
・何が
・どのように
・どういう配置
になっているのかを意識して解いてみてください。
TOEICPart1写真問題を対策するコツ
それではPart1対策のコツを見ていきましょう。
今回ご紹介したいコツは大きく4つあります。
説明文や例題が読まれている間に問題を見ておく
Part1の前に流れる問題形式についての説明は基本的に毎回同じなので、Part1の問題形式を把握している方は聞かなくても問題ありません。
Part1の例題も同時に読み上げられるので、先読みで写真をさらっと確認し、どんな選択肢が読まれそうかを予測しましょう。
説明文が読まれているタイミングでPart1に加えて、Part3も先読みしてみてください。
間に合わない場合はPart1は最初の4枚、残りの時間はPart3を確認することをおすすめしますが、それでも難しい場合はPart1に集中して、Part2の説明文が読まれている間にPart3を先読みしましょう。
何度か問題集を使ってみると、最適な先読み方法がわかるはずです。
TOEICのリスニングにおける先読みのメリットや注意点などもご紹介中なのでぜひご覧ください。
写真から読まれそうな英文を予測する
TOEICのPart1では写真を見てどんな選択肢が読まれそうかを予想することが大事です。
例えば、こちらの写真をみて皆さんはどう思いましたか?
何でも良いので考えてみてください。
人によっては“男の人が笑顔だ“と思ったり、”女の人がパソコンを見ている“と思ったり様々だと思います。
このように写真に何が写っているのかを先に見て把握し、何が出るかを予測していきましょう。
上記の場合は、
・男の人が1人、女の人が2人いる
・女のひとはパソコンを見ている
・パソコンが男の人の前に置かれている
などです。
こうすることで、音声を聞いたときに正しいのか間違っているのかの判断がつきやすくなります。
写真から何を言われるのか分からないため難しいという印象をお持ちの方も多いとは思いますが、裏を返せば写真の中のものしか英文には登場しません。
読まれそうな英文を予想できていれば、上記の写真に対して、”The chair is black”などの音声が聞こえても、間違いであるとすぐに分かるはずです。
慣れるまでに時間がかかると思いますが、ぜひ試してみてください。
消去法で回答を選ぶ
僕は消去法で問題を解くように変えてからTOEICの得点が上がるようになりました。
TOEICのpart1では4つの選択肢が読み上げられますが、半分の選択肢は明らかに間違いであることが多いです。
そのため、絶対に違う、違う気がする、と思った選択肢を減らしていくことで得点が大きく上がる場合があります。
また、聞き取れていた問題も残りの選択肢を消去することでうっかりミスを減らすことにもつながります。
こちらはPart2でも使うテクニックですが、知らない単語が出てきた場合でも、明らかに違うものを消去することで選択肢を一つに絞ることができる場合もあるので、ぜひ活用してみてください。
写真にないものが出てきた選択肢は選ばない
こちらは当たり前と思われるかもしれませんが、写真にないものや人物が含まれた選択肢は選ばないようにしましょう。
自転車が写っていない写真で自転車の説明をされたり、椅子がない部屋で椅子の話をされてもその選択肢はしっかりと消去することが重要です。
TOEIC Part1を解くときに注意してほしい点
受身系に注意する
TOEIC Part1を解いていると、受身系の表現が使われることってありますよね。
例えば、「The windows are being cleaned.」という文章は、窓が現在進行形で掃除されていることになります。
これに対して、「The windows have been cleaned.」では窓の掃除は完了していることになります。
こういった表現の違いは引っかかりやすいので注意してください。
ものに対して動作を加えることができる「人」がいないにもかかわらず、ものが主語の受身系が出された場合は正解の選択肢から外すようにきをつけましょう。
似ている単語の発音に注意する
写真の中にある物と似ている発音の単語が含まれた選択肢は正解になりにくいので注意が必要です。
例えば、コピー機の近くで文書をコピーしている女性の写真が表示されたのに対して、「coffee」という単語が含まれた文章が選択肢として出された経験はないでしょうか?
このように発音が似ているけど意味が全然違う単語が紛れた文章が選択肢として出される場合があります。
僕の経験上、このような選択肢は正解になりにくいです。
勝手に物語を推測しないように注意する
ついついやってしまうのが、写真にないものが選択肢に登場した際に、写真からストーリーを連想して正解の候補に入れてしまうことです。
例えば、会議室で二人の女性が話している写真に対して、「after dinner」などの表現が含まれている選択肢は不正解となります。
しかし、TOEICを受けていると、
これは夕食の後に行われている会議なのかな?
と勝手に推測してしまうことってありますよね。
当たり前だと思う方も多いと思いますが、ぜひ練習の際に気を付ける項目の一つとしてみてください。
悩みすぎない
最後にタイトルそのままですが、悩みすぎないことです。
TOEICでは簡単な問題から難しい問題まで幅広く出されるため、難しい問題に時間をかけて、簡単な問題を落としてしまうとスコアが上がりにくいです。
一つの問題で長時間迷ってしまうと、先読みや次の問題の回答に支障が出るため、注意が必要です。
ここはTOEIC全体を通して最も意識して欲しい部分になります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はPart1の問題別の解き方や、Part1の対策のコツと注意点などをまとめてご紹介しました。
Part1は癖がある問題ですが、コツを掴んで慣れてしまえば満点を取ることができます。
一方で、他記事で紹介しているPart1に慣れるための勉強方法やおすすめの教材を使ってしっかりと対策を行うことも重要です。
ぜひ、隙間時間を使いながらしっかりと対策して、点数を上げていきましょう。
リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。