皆さんはTOEICのリスニング中に先読みをしたことがあると思いますが、TOEICの禁止事項に当てはまらないか不安になったことはありませんか?
私自身、TOEICのPart1のディクテーションの際にPart3やPart4の問題を読み進めても良いのか気になって調べたことがあり、同じようにお考えの方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、先読みはしても問題ありません。
*リスニングの問題を解いている間にリーディングの問題を先読みすることは禁止されているので注意してください。
本記事では、リスニングの各Part間での先読みは問題ない理由と、先読みのメリットやタイミング、注意点などをご紹介していきます。
この記事から分かること
○TOEICで先読みをしても良い理由
○先読みのメリットやタイミング
○先読みをするときに注意して欲しいこと
この記事はこんな人向けです。
この記事を読んでほしい人
○先読みをして良い理由を知りたい方
○先読みのメリットやタイミングを知りたい方
○先読みの時に何に注意するべきか知りたい方
それでは見ていきましょう。
TOEICのPart3と4の勉強方法やおすすめの問題集、聞き取れない方に見ていただきたい7つのコツなどもご紹介しているのでぜひご覧ください。
TOEICのリスニングで先読みが禁止されていない理由
下記はTOEICの公式サイトの注意事項を一部抜粋したものです。
(6) 決められた時間を超えて解答する行為
試験開始前または試験終了後に問題内容を見る、または解答する行為
リスニングテスト中にリーディングセクションの問題内容を見る行為、またはリーディングテスト中にリスニングセクションの問題内容を見る行為
リスニングテスト中にリーディングセクションの問題を先読みしたり、逆にリーディング中にリスニングの問題を見る行為は禁止されていますが、同じリスニングセクション内での問題の先読みについては注意事項として記載されていません。
つまり、リスニングのPart1が流れている間にPart3やPart4を読んでも問題がないということです。
ご存知だと思いますが、問題用紙への書き込みは禁止されているのでご注意ください。
ここからはリスニングで高得点を取るために先読みが必須であることをお伝えするために先読みのメリットについてご紹介していきます。
TOEICのリスニングで先読みするメリット
それでは先読みのメリットをみていきましょう。
会話の内容やストーリーを予測できる
先読みで設問を読むことで、ストーリー展開や会話の場面などを予測しやすくなります。
男の人が何か行動をするのか、女の人が何かに困っているのかなど、設問から読み取れる情報はたくさんあります。
先読みで、そういった情報を頭に入れることで、誰かが困るストーリーなのかなど、ストーリーの展開を予測することができます。
ある程度どのような流れのストーリーになるかを予測した状態で会話を聞くと全く予測してない場合に比べて内容を把握しやすいです。
注意するポイントがわかる
次にどの点に注意して音声を聞けば良いかわかる点です。
例えば、” What will the woman probably do next?” といった設問があった場合は、会話中で女性が次の行動について話すことがわかるので、後半は特に女性の発言に注意する必要があるとわかりますね。
また、Part3とPart4は図表やグラフを含んだ問題も出題されるので、グラフや図表からどこに注目すべきかわかりますね。
選択肢が全て値段で、メニュー表の各商品横に値段が載っていた場合は各値段のメニューに注目する必要があります。
問題を練習で繰り返し解くと何となくどこに注目したら良いかわかるようになるので、しっかりとリスニングの練習をするようにしましょう。
回答時間を短縮できる
最後に解答時間を短縮できる点です。
先読みであらかじめ内容を予測できていると会話が終わった段階で解答に印付、もしくは指を置いて目印をつけることができているので、1つ目の設問が終わるくらいには3つの設問の解答を全部終わらせることができます。
早めに解答が終わったら次の設問の先読みに移ることでテンポよく回答できるため、高得点につながりやすくなります。
マークの付け方や目印に指を置くなど、Part3、4を解くコツもご紹介しています。
TOEICのリスニングで先読みする時に意識して欲しいこと
それでは実際に先読みをする際に意識して欲しいことをご紹介していきます。
図表問題は選択肢の内容を表から把握する
図表が掲載されている問題は基本的にその図表に関する設問があり、選択肢に関係している項目を図表から探しておく必要があります。
例えば、先述しましたが、選択肢に値段が書かれてい場合は、図表の対応する商品やサービス、日付が書かれていた場合は図表の日付横にあるイベントなどを照らし合わせておきましょう。
こうしておくことで、図表問題に対してどこをみて解けば良いかがわかります。
誰が何をするのか読み解く(疑問詞、主語、次の行動の把握)
次に、メリットと被る部分がありますが、先読みの際は誰が何をするのか、対象と疑問詞、行われる動作を意識して読むようにしましょう。
どこで、いつ、何といった設問の文頭と、男の人、女の人、受付の人といった対象の部分、それぞれに対して、次のアクションに移るのか、何かを尋ねているのかなどの動作部分の情報を設問から読み取ることができます。
こうした部分をあらかじめ読み取っておくことで、どこに注目するべきかわかります。
登場人物の意図を問う問題は何度か読んでおく
最後に登場人物の発言の意図を問う問題です。
基本的には、””で英文が囲まれており、どういう意図で発言者はこのフレーズを言ったのかを聞かれます。
あらかじめ””の中を把握しておかないと、会話のどこに集中したら良いのかわからなくなります。
また、””の発言の前後の文脈にも意識しておく必要があるので必ず頭に文章が入った状態で聞くようにする必要があるため、1回で頭に入って来なかった場合は何度か読んで頭に入れた状態で会話文を聞くようにしましょう。
設問や選択肢は日本語に訳して理解しても良い
「英語を英語のままで聞き取る方が良い」という話を聞く方は多いと思います。
個人的にはその意見に賛成ですが、TOEICの勉強を始めたばかりの時は全然できなくて苦労しました。
そのまま聞き取れるに越したことはないですが、正直先読みでは内容の把握やストーリーを想像することが重要になってくるので、英語を英語のまま理解しようとして頭に入って来ないと本末転倒です。
そのため、英語をそのまま聞き取ったり読み取ったりするのが難しい場合は、日本語に訳して理解を進めても良いと思います。
TOEICリスニングで先読みするタイミング
先読みは基本的に問題の指示が読まれている間にしましょう。
そのため、Part1やPart2の問題の解き方や例題が流れている間に先読みしてしまいましょう。
Part1の例題が流れている間はPart1の写真を見て回答を予測する必要もあるので、そちらも含めて良いバランスを練習の段階から意識してみてください。
先読みをした問題でも、その問題の会話文が読まれる前にはもう一度確認で読む必要があるので、注意してください。
Part3、Part4それぞれで設問を読み上げる時間と解答の時間があるので、それらを上手く活用して、2問目の解答が終わる前に、解き終わったら少し先読みに時間を使ってみるなど、ご自身に最適な方法を探してみてください。
TOEICのリスニングで先読みをする際の注意点
それでは、注意点をご紹介していきます。
苦手な人は設問のみを先読みする
Part3とPart4のコツをご紹介した記事でもお話しましたが、先読みに慣れていない方や先読みが苦手な方は、問題の選択肢は置いておいて、まずは設問のみを先読みするようにしましょう。
選択肢まで先読みすると回答しやすくなるのはもちろんあるのですが、4つの選択肢のうち、3つは不正解なので、混乱してしまう可能性もあります。
そのため、無理してまで読む必要はなく、特に英語が苦手な方は設問のみの先読みにとどめつつストーリーの把握や設問に書かれている内容の把握に注力してください。
先読みのペースが乱れてしまった場合
次の注意点ですが、先読みのペースが乱れてしまった場合の対処法です。
正直、ペースが乱れてうまく先読みができなくなるケースは多々あります。
原因は様々ですが、集中力が切れてしまった場合は多いイメージです。
そう言った場合は、間に合わない問題を1つ切り捨てるのも1つの手だと思っています。
個人的な経験ですが、先読みが間に合わない状況が続いてしまい、最後までペースがずれた状態で進めるよりも1題丸々捨てて、ペースを戻して残りの問題にしっかりと取り組めたときの方が点数が高いです。
そのため、先読みのペースを保つためにも、回答が間に合わなくてペースがずれた場合は、1題捨てて次の問題からペースを合わせて進めるのも良いと思います。
TOEICリスニングの先読みを練習するときにオススメしたい教材
先読みには実践形式の教材がおすすめです。
公式問題集
まずは2回分の模試が収録されている公式問題集を解いてみてください。
TOEICでは本番では問題を持ち帰ることが禁止されているので、実質家でできる一番TOEICに近い問題がまとめられている問題集です。
まだ一冊も持っていないという方は、一番新しい分から使っていきましょう。
現時点での最新の公式問題集は11です。
TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問
こちらはTOEICの非公式問題集です。
2回分の模試が収録されています。
非公式問題集ならではの問題を解くときのテクニックやつまずきやすいポイントが丁寧に説明されており、公式の方が問題の質が良いのでは?と疑問を持つ方もいるとは思いますが、問題の質自体も問題ありませんでした。
そのため、スコアを伸ばしたい方は公式問題集の他に非公式問題集も併用して勉強していきましょう!
現在こちらは新しいバージョンが出版されています。
新バージョンでは模試が3回分収録されているので持っていない方はこちらから優先して使ってみると良いと思います。
TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問
この問題集の一番の特徴はTOEICのリスニングの模試が7回分入っているところです。
公式問題集や非公式問題集ではそれぞれ2回分の模試が入っていたのでこの問題集は3倍以上の模試を解くことができるということです。
これだけ聞くと、ご紹介した中で一番良い教材のように聞こえますが、
・回答や日本語訳はついていても詳細な解説がついていない。
・問題のレベルが他の問題集と比べて高い。
という問題点があります。
ある程度TOEICの問題に慣れている中級者以上の方はこの問題集を使うことでさらにスコアアップを目指すことができますが、初心者でまだ問題に慣れていない方は挫折してしまうかもしれないので注意してください。
それでも大丈夫と言う方にとってはコスパが最強の問題集になっているのでぜひ一度お試しください。
TOEIC対策で困っている方におすすめしたいサービス
なかなか自分だけだと勉強が続かない方やどこから手をつけたら良いか分からない方はTOEIC対策アプリや、オンライン英会話スクールの活用がおすすめです。
時間がなかなか取れない方は効率的に隙間時間を活用できるTOEIC対策アプリ、モチベーションを維持できない方はオンライン英会話スクールを有効活用しましょう。
特にオンライン英会話スクールは通常の英会話とは異なり、仕事終わりに自宅からレッスンを受講できるため、通う手間もかかりませんし、コストも対面のものより抑えることができます。
そこで、ここからはTOEIC対策に使えるアプリやオンライン英会話スクールをいくつかご紹介します。
スタディサプリTOEICコース
スタディサプリ(TOEIC用)は、TOEICに特化した対策ができるアプリです。
隙間時間を使ったTOEIC対策や、実践形式の問題への回答を通して、効率的に学習できます。
アプリは月額制で有料ですが、短期間で効率よくスコアを上げたい方、まとまった時間が取れずに隙間時間で着実に勉強を進めたい方にはおすすめです。
また、1週間の無料体験期間も設定されており、有料コースへの移行前に、あなたの勉強スタイルと合っているかを確認することもできます。
ぜひ試してみてください!
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オンライン英会話やTOEIC対策アプリなどとは異なりますが、TOEIC対策についてまとめられたブログを参照することも、学習のヒントを見つけることにつながります。
OtterEgnlishもそうですが、その他にもHUSTAR株式会社が運営する「スタディチェーン」などがあります。
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TOEICリスニングの先読みに関するQ&A
最後にTOEICリスニングの先読みに関するQ&Aを確認していきましょう。
TOEICのリスニングセクションでの先読みは禁止されていますか?
リスニングセクションでは先読みが禁止されていません。
そのため、Part1の例題が読み上げられている段階でPart3の設問を確認しても問題ありません。
TOEICのリスニングの時間にリーディングを解いても良いですか?
リスニングの時間にリーディングの問題は解いてはいけません。
リーディングの時間に、リスニングの問題を解くことも禁止されているため注意が必要です。
TOEICの問題用紙にメモなどを書き込むことは問題ありませんか?
TOEICの問題用紙に書き込む行為は禁止されているため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はTOEICのリスニングで重要になる「先読み」の可否とそのメリットや注意点、練習におすすめの教材についてご紹介しました。
先読みは慣れるまで時間がかかる点が難しい部分ではありますが、練習問題を通して慣れてしまえば強力な武器になります。
今まで先読みに苦手意識があったり、うまくいかなかったりした方も今回ご紹介した内容を使って先読みに挑戦してみてください。
リスニングが苦手な方や聞き取れない方に見てほしいリスニング対策の勉強方法や解き方のコツをまとめた記事も公開しているので、そちらもぜひご覧ください。