シャドーイングは非常に効果的な英語学習ですが難易度も高いです。
特に、始めたばかりの方は口が回らずに音源についていけなくなることも多いと思います。

分かる。口が回んない…



そっか…
今回は口が回らなくなる原因と対策を見ていこうね。
シャドーイングで口が回らず、スピードについていけていないと、モチベーションも下がりますよね。
そんな時は、原因を見つけてしっかりと対策することが重要です。
そこで、本記事では、シャドーイングで口が回らず、音源についていけない方に下記を紹介します。
- シャドーイングで口が回らない・ついていけない原因
- シャドーイングがうまくいかない人に試してみて欲しいこと
- 僕がシャドーイングをしていて口が回らなかった時に試したこと
- シャドーイング初心者におすすめの教材
シャドーイング概要ややり方を確認したい方は下記記事もあわせてご覧ください。


シャドーイングで口が回らない・ついていけない原因
シャドーイングは効果的な英語学習法として広く知られていますが、「口が回らない」「音源についていけない」と悩む方も多いと思います。
原因を理解し、対策することでより学習効果を高めることができます。
そこで、ここでは、主な原因を4つに分けて詳しく解説します。
英語を発話するのに慣れていない
まず最もよくある原因は、「英語を声に出すことに慣れていない」ことです。
英語を勉強している方は、リスニングやリーディング中心で学習を進めていることが多く、スピーキングが後回しになりがちです。
その結果、実際に声を出そうとすると、口がうまく動かず詰まってしまいます。
日常的に短いフレーズでも声に出す習慣をつけることで、徐々に「口が回らない」状態から抜け出せるようになります。
教材の難易度が高すぎる
次の原因は、「使っている教材の難易度が高すぎる」ことです。
いきなり難しい単語や構文が多いCNNやBBCなどのニュース教材に手を出すと、特に初心者の方は挫折してしまうことでしょう。
最初は「スクリプトを見て6~7割理解できるレベル」から始めるのがベストです。



難易度を下げることで、無理なく継続できます。
シャドーイング前の準備ができていない
シャドーイングは、ただ音声を聞いて真似するだけではありません。
シャドーイングをする前に、以下のような準備をしておく必要があります。
・スクリプトを読んで意味を理解する
・知らない単語・表現を調べる
・音声を聞いてイントネーションやリズムを確認する
・オーバーラッピングで慣れる
こうした段階を踏むことで、本番のシャドーイングもスムーズに行えるようになります。
一つの文章をしっかりと理解し、その文章で何回も練習するようにしてみてください。
シャドーイングに同じ文章を繰り返し使うことのメリットは以下の記事からご確認ください。


音源が速すぎる
「いきなりネイティブのスピードについていけない」という声もよく聞きます。
そんな時は、再生速度を落としたり、ゆっくり目に話している音声を使ったりしてみてください。
スピードに慣れてきたら、徐々に通常の速度に戻していきましょう。
シャドーイングで口が回らない場合は速度を落とす
シャドーイングの練習を続ける中で「口が回らない」と悩んでいる方に、まず試していただきたいのが音源の速度の調整です。
速いしスピードの音源を使うと、速すぎて内容が理解できずにモチベーションが下がる可能性があります。
そのため、一度再生速度を落とし、そこから徐々に速度を上げていくなど、自分のペースで進めることが大切です。



僕も、TEDなどの教材を使った時は速度を落とすことで徐々にシャドーイングができるようになりました。
シャドーイングがうまくいかない人に試してみて欲しいこと
ここからは、シャドーイングに取り組んでいるけれど、うまくいかないと感じる方に試してみてほしいことを紹介します。
文章を確認する
まず初めに、シャドーイングに使う文章をしっかり確認しましょう。
内容を理解し、知らない単語があれば事前に調べておくことで、シャドーイングの効果を高めることができます。



僕もいつも、文章の意味を理解してから取り組むようにしています。
音読する
最初は口がうまく回らなくても、繰り返し音読することで徐々にスムーズに発音できるようになります。
文章の意味を理解しながら声に出すことで、ただの暗記ではなく、実際に「使える英語」として定着しやすくなります。
自分の声を録音して音源との違いを把握する
次に、自分のシャドーイングを録音し、元の音声と聞き比べてみましょう。
発音のクセやイントネーションのズレが客観的にわかるため、どこを修正すべきなのかがわかります。
自分で気づかない弱点を知るためにも、録音は非常に有効的です。
いきなり長文に取り組まない
次に、いきなり長文に取り組まないことです。
特に初心者の方は、長文だと内容を理解しきれなかったり、途中でついていけなくなってしまうことがあります。
まずは、1~2文程度の短いフレーズからスタートするのがおすすめです。
慣れてきたら、少しずつ長めの文章にステップアップしていきましょう。
英文を実際に使うような感覚で発音する
シャドーイングでは、ただ音をなぞるだけでなく、「実際にその英語を使って話している」つもりで発音することが大切です。
感情を込めて、まるで自分が英語のスピーカーになったかのように話してみましょう。
そうすることで、自然なイントネーションやリズムが身につきやすくなり、口もスムーズに動くようになります。
オーバーラッピングする
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら音声を聞き、同時に発音する練習方法です。
シャドーイングよりもハードルが低いため、特に初心者の方にはおすすめです。
音声の流れや抑揚に慣れることで、その後のシャドーイングも格段にスムーズになります。
同じ文章を繰り返し使う
シャドーイングを行う際は、同じ文章を繰り返し使うとよいでしょう。
反復することで、英語の音やリズムが自然と体に染み込み、口もスムーズに動くようになります。



僕も何回も同じ文章を使ってシャドーイングをしていました。
興味があるトピックを選ぶ
最後に、あなたが興味を持っているトピックを選ぶことが重要です。
自分が好きなトピックであれば、より記憶に残りやすいうえ、楽しんで学習できます。
これにより、モチベーションを高めながらシャドーイングに取り組むことが可能です。
僕がシャドーイングをしていて口が回らなかった時に試したこと
僕自身、シャドーイングを始めたばかりの時は、音声についていけず、全く口が回りませんでした。
最初は頑張って、ただ頑張って追いかけているだけで、何も身についていないような感覚があり、かなり焦っていました。
まず試したのが文章の分からない部分をなくすことでした。
シャドーイングの前に、文章の意味を理解しておかないと、ただの丸暗記になってしまうと思ったからです。
単語や文法を一つ一つ確認し、自分の中で文章の意味をしっかりと理解しました。



意味を理解した上で、音源なしの音読も行いました。
次に意識したのが、音のつながりや省略など、ネイティブの話し方の特徴です。
リダクション(音の脱落)やリンキング(音の連結)といった音の変化を理解することで、「聞こえたままを真似する」という感覚が少しずつ掴めるようになりました。
音の流れをつかめるようになると、噛む回数が減っていきました。
さらに、いきなりシャドーイングではなく、まずは「オーバーラッピング」を取り入れることで、音のリズムや抑揚を理解しました。
これらの対策をしながら練習を繰り返した結果、少しずつですが「口が回る」ようになってきました。



シャドーイングに行き詰まっている方はぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
シャドーイング初心者におすすめの教材は?
それでは、初心者に特におすすめの教材をいくつかご紹介します。
【アプリ】シャドテン
「シャドテン」はシャドーイングに特化したアプリです。
ビジネスや日常英会話など多種多様な教材が揃っていて、自分のレベルに合わせて選べるのが特徴です。
スマホ一つで学習が完結するため、隙間時間を利用した学習が可能で、続けやすさが魅力です。
ただし、有料サービスなので、まずは7日間の無料体験をしてみて、自分に合うかを判断することをおすすめします。
\ 7日間の無料体験期間あり! /
TOEIC公式問題集
次に、「TOEIC公式問題集」です。
「TOEIC公式問題集」と聞くと、試験対策専用の教材と思うかもしれませんが、実は、シャドーイングにおすすめです。
音が綺麗でわかりやすく、文法や発音が正確で聞き取りやすいのが特徴です。
短めの会話や説明文から長文まで用意されており、細かく区切って学習することもできるため、初心者でも取り組みやすいです。
すべての音声にスクリプトがついているので、聞き取れなかった部分をすぐに確認・復習できるのも嬉しいポイントでしょう。
TEDの初心者向けスピーチ
最後に、TEDの簡単なスピーチもおすすめです。
TED Talksは、さまざまなトピックが扱われているため、初心者向けのシンプルな内容から始めると良いでしょう。
英語に苦手意識がある方でも、自分が興味のあるトピックだと頑張れるかもしれません。


まとめ
本記事では、シャドーイングで口が回らない、ついていけない方に向けて、その原因や対策について解説しました。
いきなり難しい英文を使うのではなく、まずは簡単な文から始めることがモチベーションを維持するコツです。
また、音源のスピードが速すぎる場合は自分が少し速いと思うくらいの速度に調整することで上達を実感できることでしょう。
ぜひシャドーイングで悩んでいる方は本記事で紹介した内容を参考に、もう一度やり方を見直してみてもらえると嬉しいです。