シャドーイングでは同じ文章を繰り返し使うべきか悩んでしまうことってありますよね。
特に同じ文章を使っていると新しい情報を取り入れないので、成長が感じられないことも多いと思います。

同じ文章は使い続けた方が良いのかな?



今回はその辺見ていこうね!
実は、シャドーイングでは、複数回、同じ文章を繰り返して使うことがおすすめです。
本記事では、シャドーイングで同じ文章を使うかどうかで悩んでいる方に下記を紹介します。
- シャドーイングで同じ文章を繰り返す方が良い理由
- シャドーイングで同じ文章を繰り返し使う勉強法
- シャドーイングで同じ文章はいつまで使うのか
- 同じ文章を使ってシャドーイングする際の注意点
ぜひ最後までご覧ください。
そもそもシャドーイングの概要ややり方から確認したい方は以下の記事もあわせてご覧ください。


シャドーイングは同じ文章を繰り返すべき?
結論として、シャドーイングは「同じ文章を繰り返す」のが効果的です。
繰り返すことで英語の音やリズムが脳に定着し、リスニング力と発音の精度が向上します。
また、慣れた文章を使うことでシャドーイングへのストレスが減り、自信を持って発話できるようになります。
特に英会話では、よく使うフレーズが無意識に出てくるようになるため、実用面でも効果的です。
練習期間は3〜4日を目安に、前半で文や音の理解と発音練習、後半で発話の精度向上を意識しましょう。
シャドーイングで同じ文章を繰り返す方が良い理由
ここでは、シャドーイングで同じ文章を繰り返す方が良い理由を見ていきましょう。
英語のパターンがインプットされるため
同じ文章を繰り返し使うメリットは、英語の「音や語順、リズム」が脳にインプットされることです。
英語には、日本語とは異なる音声のつながりや文の構造などがあります。
特に英語学習を始めたばかりの時は、一度聞いただけでは何を話されているのか理解できないでしょう。
そこで、同じ音声を何度も聞き、口に出して再現することで、耳と口の両方から英語のパターンに慣れることができます。
例えば、「Do you wanna~?」という表現も、繰り返し聞いて発話することで、意味と音が一致し、即座に理解できるようになります。
発音やリズムが身につくため
同じ文章を繰り返し使うのは、発音やイントネーションの改善にも効果的です。
特に自分の声を録音して音源と比べて、違うと気づいたポイントを何度も練習することで、正しい発音に近づけることができます。
また、英語は「リズム」が特徴的なので、リズムを意識して繰り返し発音することで、自然な話し方に近づくことができるでしょう。
実践でスラスラと表現が出るようになるため
同じ文章を何度もシャドーイングしていると、特定のフレーズや言い回しが口からパッと出てくるようになります。
これは実際の英会話で役に立ちます。



日本語から英語に訳さずとも、瞬発的に使える英語の表現が増えていきます。
シャドーイングで同じ文章を繰り返し使う際の勉強法
シャドーイングを効果的に行うためには、「同じ文章を一定期間、繰り返し使う」ことが鍵です。
ここでは、シャドーイングで同じ文章を繰り返し使う勉強法を紹介します。
最初の1~2日
最初の2日間は、シャドーイングの土台を作りましょう。
音声を聞き取り、正しい発音・リズムを意識しながら声に出すための準備を整えます。
まずは教材の音声を2~3回集中して聴き、耳を慣らします。
次に、音声とスクリプトを照らし合わせ、意味や語彙、文構造を理解します。
分からない単語や表現はこの段階で調べておきましょう。



この時点で分からない単語や文法は無くしておきましょう。
単語や文法がわかるようになったら、オーバーラッピングを行います。
オーバーラッピングでは、スクリプトを見ながら、音源に合わせて発音します。
最初は、「聞く・読む・声に出す」を繰り返しながら、文章と音をすり合わせていくことが重要です。
3~4日目
音と文章に慣れてきたら、シャドーイングの精度を高めていきます。
スクリプトなしで音声を聞いた直後に、少し遅れてそのまま発音します。
最初は難しくても、何度も繰り返すうちに自然なスピードに近づいていきます。
シャドーイングの際は、自分の声を録音し、元の音声と比較して違いを確認します。
発音・リズム・イントネーションなど、気づいた点を意識しながら改善していきましょう。
過去2日間で練習したフレーズを再確認しながら、発音や言い回しの完成度を高めていきます。
自分の発音やイントネーションの弱点を把握し、修正していく意識を持つと良いでしょう。
5日目以降
5日目以降は、シャドーイングに使った文章を翻訳せずに理解できるようになったか確認しましょう。
問題なければ、新しい文章に挑戦します。



色々な話題や構文に触れることで、英語表現の幅が広がります。
覚えた表現は、実際の会話やライティングで使うなど、アウトプットの機会を作りましょう。
同じ文章を使って繰り返しシャドーイングすることで、「英語の音に慣れる」だけでなく、「話せる・使える英語」へと変わっていきます。
使える表現を増やすため、英語脳を鍛えるためにも、ぜひシャドーイングに挑戦してみてください。
シャドーイングで同じ文章はいつまで使う?
個人的には、シャドーイングで同じ文章を使う期間は、3〜4日程度が最適だと思っています。
短期間で集中して繰り返すことで、音のパターンやリズムが脳に定着しやすいからです。
長く続けすぎると飽きや学習効率の低下につながるため注意が必要です。
文章が身についたと感じたら、新しい文章に切り替えましょう。
ちなみに、何回やっても難しいと感じてしまう場合は、自分のレベルと比べて、使っている文章の難易度が高すぎる可能性があるので、ぜひ見直しから入ってみてください。
期間を空けて、一度シャドーイングした文章に戻ることで、さらに定着しやすくなるため、復習のスケジュールを組んでおくこともおすすめです。
同じ文章を使ってシャドーイングする際の注意点
ここからは、同じ文章でシャドーイングをする際の注意点を紹介していきます。
発音している英文の意味を理解しておく
シャドーイングは「音マネ」だけでなく、内容の理解が必須です。
発音しているフレーズの意味や文脈を意識することで、表現が定着しやすくなります。
意味がわかった状態で繰り返すことで、使える表現として身につくことでしょう。



僕も意味を意識することで、いざ使う場面に直面したら、自然と英語が出てくるようになりました。
自分に合った難易度と速度の教材を選ぶ
教材を選ぶ際は、自分の英語レベルに合ったものを選びましょう。
難しすぎると挫折しやすく、速すぎると聞き取れません。
特に英語の勉強を始めたばかりの方は、簡単な教材+ゆっくりめの音声から始めるのがおすすめです。
可能な限り音源を再現する
発音やリズムは、できる限り音源を忠実に再現しましょう。
細かい発音やイントネーションを真似することでネイティブの発音に近づけます。
自分の声を録音して比べると、違いが見えやすくなり、改善点が明確になることでしょう。
僕がシャドーイングで同じ文章を使うときに気を付けていたこと
僕がシャドーイングで同じ文章を使うときに気を付けていたことは、下記3つです。
・単語や文法を含め、分からない部分をなくすこと
・文章は難しすぎないものを選ぶこと
・できるだけ音源を真似すること
ただ音を真似するのではなく、意味を理解した上で、実際に自分が使うシーンを意識すると、身につきやすく感じます。



同じ文章を繰り返すうちに思考停止に陥らないように注意しました。
また、教材選びにも注意し、自分のレベルに合っているものを選びました。
僕の場合は、最初にTOEIC対策に向けてシャドーイングをしたので、TOEICの公式問題集やその他の参考書を使いました。
音声は可能な限り音源の発音やリズムを再現するように心がけていました。
自分の声をちょこちょこ聞くことで、改善点もはっきりしました。
このように、シャドーイングを繰り返していくことで、TOEICスコアも上がり、翻訳せずに理解できる英文が増えたのを実感しました。
注意点として、シャドーイングは非常に疲れる勉強法なので、無理をしないようにしましょう。
シャドーイングで疲れる時の対処法は以下の記事でまとめているのでぜひご覧ください。


シャドーイングにおすすめの教材
ここからは、僕が特におすすめする教材を紹介していきます。
TED
TEDのスピーチは、非常に多様なトピックが扱われており、世界中の専門家や有名なスピーカーが登壇します。
スピーチはクリアで聴き取りやすく、発音もネイティブに近いため、シャドーイングに最適です。
また、科学、心理学、技術など、様々なトピックから自分が気になるものを使いながらシャドーイングができます。
英語の字幕をつけることもできますし、スクリプトも確認できます。
ただし、動画によってはスピーカーの話す速度が非常に速いので、動画選びの際は注意が必要です。



僕もTEDのスピーチを使ってシャドーイングを行うことで、様々な話題に触れつつ、リスニング力を養うことができました。
TEDに関する詳細は下記記事にまとめているため、興味がある方はぜひご覧ください。


【アプリ】シャドテン
「シャドテン」は「プログリット」が提供しているシャドーイングに特化したアプリです。
ビジネスや日常英会話など多種多様な教材が揃っていて、自分のレベルに合わせて選べるのが特徴です。
スマホ一つで学習が完結するため、隙間時間を利用した学習が可能で、続けやすさが魅力です。
ただし、有料サービスなので、まずは7日間の無料体験をしてみて、自分に合うかを判断することをおすすめします。
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LanCul
LanCulの大きな特徴は、映画やドラマの登場人物になりきってセリフを真似する「なりきりシャドーイング」機能です。
感情を込めて話す練習ができるため、自然な発音やイントネーションを効率よく習得できます。
初級〜上級まで対応したレベル別教材が用意されており、自分のペースで無理なく学習を続けられる点も魅力です。
「ただ聞いて真似る」だけでなく、「実際に使える英語」を身につけたい方に非常におすすめなサービスです。
こちらも、有料サービスなので、まずは7日間の無料体験をしてみて、自分に合うかを判断することをおすすめします。
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Redkiwi
RedKiwiは、1〜2分程度の短い英語動画を使って、ディクテーションやシャドーイングの練習ができるアプリです。
動画の音声を聞いて、単語を並べ替えて文章を作成するディクテーション練習に加えて、録音機能を使って自分の発音を確認しながらシャドーイング練習も可能です。
ビジネス英語、アニメ、映画など、さまざまなジャンルの動画が用意されており、自分の興味やレベルに合わせてコンテンツを選択できるのも強みです。
Redkiwiは無料でも使用できますが、使用できる時間に制限があります。
そのため、使ってみて合っていたら有料に切り替えるようにしましょう。
Redkiwiの詳細は下記記事で解説しているのでぜひご覧ください。


まとめ
本記事では、シャドーイングで同じ文章を繰り返し使うことをおすすめする理由や注意点を紹介しました。
シャドーイングはリスニングとスピーキングの力を効率よく伸ばせる学習法です。
特に、同じ文章を繰り返し使うことで、英語の発音やリズムが自然に身につきます。
効果を最大化するには、意味の理解、適切な教材選び、音声の再現、そして聞いて発話することが重要です。
これらを意識して、ぜひシャドーイング学習を続けてみてください。
もし、どうやってシャドーイングを始めたら良いか分からない場合は、本記事で紹介したシャドーイングに特化したアプリ「LanCul」などを活用してみてください!
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